箱庭の星
オンラインゲーム「Granado Espada」のラピス鯖にてもっそり開拓中のイリフィカーデ家門が織りなす、新大陸一大スペクタクル(という名の妄想。)
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その先にある、未来
バラックの廊下で、見慣れない表紙の手帳を拾った。
上品というよりは「可愛らしい」という形容詞の似合う
薄桃色の花柄の表紙で、おそらくそれの持ち主が
女性である可能性が高いことは、想像に難くなかった。
「…さて」
持ち主を探そうにも、表紙には一切何も書かれていない。
家門には何人も女性がいて、その一人一人に当たっていくのは
多少億劫に思えた。
せめて何か、持ち主のヒントになるようなことは書かれていないかと、
多少の罪悪感を感じながらも、なるべく内容を見ないように
ぱらぱらとページを繰る。
持ち主は思いのほかあっけなく推理できた。
── 鋼の女、クラヴィス。
彼の17の頃からの思い人で、
今では人生を添い遂げると誓い合った許婚である。
机を並べて共に学びあった頃から見続けている、
少し角張った細い線の文字は、絶対に見間違うことなどない。
普段から笑顔が少なく、「女のくせに愛想がない」などと
心無い陰口をたたかれることの多い彼女。
持ち物も女だてらに士官学校を卒業したせいか、
シンプルで、見た目の美しさより強度を重視したものを
どんなものでも好んだ。
それは服装然り、食器然り、当然、文具然りだった。
……はずだった。
廊下の真ん中に立ち尽くすジュリアスは、多少の衝撃を覚えていた。
(クラヴィも一般的な女性の好むものが好きなのか…!)
それは嫌な衝撃などでは決してなく、むしろジュリアスは、
己の頬が緩むのを抑えきれないでいた。
贈りたいものが次から次へと浮かんでくる。
もしかしたらそれは、彼女が薄い布のドレスを纏ったところを
見たいとか、美しく着飾った彼女を伴って社交場に行き、
ワルツを一緒に踊りたいとか、そんな霞がかった男の妄想の
一端なのかもしれないが。
許婚のものだとわかると、今度は中身が気になってしまう。
ジュリアスはひとまず手帳を持つと、自室へと戻った。
* * *
つづく
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箱庭の星について
HN:
イリフィカーデ家
性別:
非公開
自己紹介:
バラックメンバーの名前が、全部某元祖ネオロマのキャラ名だったりするのは中の人の趣味です。万年まったり開拓中につき、まったりなお友達募集中。中の人は社会人→学生なので、暇そうに見えるけどちょっと忙しいですwあまり細かいことは気にしませんが、最低限のマナーは大事よねと思っている今日この頃。
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